都内、狭い家で楽しく暮らす

7坪の狭小3階建てで暮らす田舎育ちの会社員。住まいや子育てを中心に体験・情報を共有するブログです。

家を建てるときにお金をかけるところと節約ポイント

4人家族で7坪の小さい家に暮らすRanaです。


家を建てるためには膨大なお金が必要になります。
どんな家にしたいかを考えると夢や理想は膨らむ一方ですが、現実的な予算に収めるためには、メリハリを付けて節約をする必要があります。

そこで、我が家のお金をかけたところ・お金をかけなかったところについて、理由とともにご紹介します。

 

セミオーダー住宅のオプション費用総額

我が家はセミオーダー住宅です。
セミオーダー住宅とは、建売住宅と注文住宅の中間のような位置づけで、一部の仕様やオプションを決まった範囲の中から選択できる、というものです。

どこにお金をかけるべきか吟味した結果、本体価格に+500万円程度のオプション費用がかかりました。

我が家がお金をかけたところ

我が家は、主に以下のものにお金をかけました。
お金をかける部分を絞り込むためには、優先度をつけることが重要です。
我が家の優先度が高かった順にご紹介します。

1.立地

 例:〇〇沿線、駅徒歩○分など、車がなくても生活ができる環境

 こちらはオプション費用ではないですが、我が家で一番お金がかかっているのは「立地」つまり土地代です。夫婦で話し合った結果、一番譲れない、優先度が高かった項目です。

2.安全を確保するもの

 例:耐火仕様、耐震等級のUP、耐震ダンパーの設置、建築時のホームインスペクション

 次にお金をかけたのが、家の安全性です。
 都市部は地震の危険度が高いことが不安なため、できる限り倒壊しないことを目指しました。火災が迫ってきても、倒壊さえしなければ逃げられると考えています。
 別の記事でご紹介したいと思っていますが、1階に駐車場を設けないことや耐力壁の直下率、壁の多さなどを考慮して間取りも検討しました。

2.家のメンテナンス頻度を下げられるもの

 例:耐久性のグレードアップ(バルコニーの防水加工、外壁材、屋根材、外壁のコーキング材など)

 3番めに優先度が高かったのは、家のメンテナンスを減らすためのオプションです。
 通常、戸建住宅は10~15年に1度メンテナンスが必要と言われていますが、メンテナンスには費用も時間も労力もかかるため、できるだけ避けたいと思いました。
 近年は30年など長期保証のある高耐久素材も多く出ています。メンテナンスが大変な屋根や外壁、バルコニーなどの箇所を中心に、住み替えか建て替えまでにできるだけメンテナンスの回数を減らせる素材を選択しました。

3.断熱性能を上げるもの

 例:樹脂サッシ、遮熱性の高い屋根素材

 標準仕様が心もとなかったので、最低限の断熱性能のアップグレードを行いました。本当は吹付け断熱にしたかったのですが、我が家のハウスメーカーでは対応不可で断念しました。 

4.家事を楽にするもの

 例:水回りを汚れにくい壁紙に変更、食洗機、浴室乾燥、トイレの便座リフトアップ機能追加、ガラストップコンロに変更、使用頻度の高い場所に収納を追加

 共働きだと家事の負担が大きいので、家事を楽にするオプションはいろいろと検討しました。
 ただ、高価で便利なものはたくさんあり、お金をかけるとキリが無くなってしまうので、「最低限」「ないと困る」を意識して選択しました。予算と優先度から総合的に検討した結果、バスタブの汚れにくい素材、自動洗浄のトイレなどは導入を諦めました。

5.後付けが難しいもの

 例:窓の追加、リビングのフローリング変更、床暖房、コンセント増設、空配管設置

 こちらは1~4と比べると優先順位は低かったですが、建築後ではなかなか設置・交換できないものなので、じっくりと考えました。

 

我が家がお金をかけなかったところ

1.広さ

 例:✖リビングは14畳以上、✖小さくても庭がある、✖お風呂は1坪、✖2人が並んで靴を履ける玄関、✖ウォークインクローゼット など

 我が家が真っ先に諦めたのは「広さ」でした。これが価格に一番効いている部分だと思います。
 4人で生活するために必要な最低限の広さをイメージし、ギリギリ生活が成り立つ広さの家に決めました。狭いことによる不便を軽減するには、間取りの工夫も重要ですが、セミオーダーなので大幅に設計から見直すことはできません。そのため、参考間取りの住みやすさと変更可能な範囲も、物件選定時には重要ポイントでした。

2.設計変更や構造変更

 例:✖天窓設置、✖アイアン階段、✖折り上げ天井、✖ロフト設置、 など

 大きな設計変更や構造変更を行うと金額が一気に跳ね上がってしまいます。狭い家のデメリットを解消する方法として有効なものもありますが、予算の関係でこれらは優先順位が下がりました。

3.建具

 例:✖クローゼットの扉、✖リビングのドア など

 家を広く見せたいという理由もあり、できるだけ建具を廃止しました。
 我が家のハウスメーカーは建具変更による減額はできなかったのですが、建具代が個別にかかってくるお家であれば節約ポイントになると思います。
 価格面だけでなく、オープンクローゼットや壁に直接可動棚やパイプを取り付けた収納にすることで、物を置かないときは部屋を広く使うことができています。

3.デザインやこだわりの素材

 例:✖おしゃれなドア、✖こだわりの洗面台、✖アクセントクロス など

 飽きのこないシンプルな家にしたかったため、性能に影響しない場所はできるかぎり標準仕様です。部屋の雰囲気は家具や部屋に置くもので変えられるので、内装や建具で個性を出さないようにしました。

4.水回りの機能性

 例:✖自動洗浄換気扇、✖人工大理石のキッチン、✖自動洗浄付き高級トイレ など

 高機能製品は非常に便利で憧れますが、コスパで考えると元が取れないのではと感じる物も多くありました。最低限の機能とメンテナンス性を確保できれば良しと考え、できるだけ標準仕様に抑えました。

5.外構

 例:✖植裁、✖砂利敷き など

 コンクリートを流し込んだだけのこだわりのない最低限の外構です。といっても、我が家は土地自体が狭いので、家の周りは自転車も置けないほどの幅しかないのですが…
 家の周囲の土地が広い方は外構費用も大きくなるでしょうから、節約できるポイントになると思います。

 

まとめ 優先順位を明確にメリハリをつけることが重要

家を建てるとき、やりたいことがどんどん出てきて予算が膨らむことはよくある話ではないでしょうか。
もちろん、一生に一度の念願のマイホームに夢をつぎ込むのも素敵なことかもしれません。
しかし、将来のお金を確保しながら、堅実な家造りを目指す場合は、メリハリをつけて取捨選択することが重要ではないでしょうか。
まんべんなく予算を振り分けるよりも、こだわりたいポイントに集中してお金を使う方が満足度の高い家造りができると感じます。ぜひ、自分や同居人の価値観や譲れないことを書き出し、優先順位を明確にされることをおすすめします。